ETCカードの作り方を解説!ETCカードのメリットとおすすめETCカード

ETCカードの作り方を解説!ETCカードのメリットとおすすめETCカード

「ETCカードってどうやって作ればいいの?」「ETCカードを作るメリットを知りたい」このような疑問・要望がある方に、この記事はぴったりです。

ETCカードは有料道路の料金所をスムーズに通過できるだけでなく、通行料金の割引を受けられるなど、数多くのメリットがありますよ。

この記事ではETCカードの3種類に作り方について解説しています。またETCカードのメリットや使い方、注意点についてもご紹介していきます。

付帯サービスでETCカードをお得に発行できるクレジットカードもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

そもそもETCカードとは!?

ETCカードとは、高速道路などの有料道路を通過する際に、料金所で止まることなく通過できるようになるICカードです。

別途で車載器の用意は必要ですが、無線通信で料金を清算できるので、無人のETC専用レーンをスムーズに通れますよ。またETCカードを利用すると割引サービスが受けられたり、ポイントが貯まったりとメリットが多いです。

ちなみに国土交通省は、現金が使えない料金所を増やす「ETC専用化」を進めています。2022年4月時点では首都高速道路の料金所のうち、すでに34か所がETC専用化に。

遅くとも2030年までには一般レーンが廃止される予定になので、車・バイクをお持ちの方は、今のうちにETCカードを作っておくことをおすすめします。

ETCカードの作り方は3種類

ETCカードには、以下の3種類の作り方があります。

  • ETCカードが付帯したクレジットカードに申込む(新規発行)
  • 現在持っているクレジットカードの付帯サービスで発行する(追加発行)
  • ETCパーソナルカードに申込む(クレジット機能なし)

それぞれ特徴が異なるので、以下で詳しく解説していきます。

ETCカードが付帯したクレジットカードに申込む(新規発行)

  • ETCカード付帯のクレジットカードを持っていない人
  • クレジットカード自体を持っていない人
  • さらにお得に使えるクレジットカードを持ちたい人

ETCカードが付帯したクレジットカードに申込むことで、ETCカードを発行できるようになります。クレジットカードの新規発行と一緒に、ETCカードを同時発行することが可能です。(一体型は、2018年に廃止)

最短即日で発行できるので「なるべく早くETCカードを手に入れたい」という方におすすめです。またクレジットカードの付帯サービスでETCカードを発行すると、年会費・デポジット(未払いを防ぐための保証金)が無料になるメリットもありますよ。

ただし同時発行できないクレジットカードもあります。その場合は後日ETCカードを申請することになるので、ETCカード発行までに時間がかかるでしょう。

またガソリン代が割引になるクレジットカードを選ぶなどすれば、さらにお得にETCカードを使えます。ちなみにETCカードを持っている人の約9割は、クレジットカードの付帯サービスで発行していると言われています。

特徴
発行までの時間 最短即日~2週間
年会費 無料(有料のカードもあり)
審査 あり
デポジット 不要

現在持っているクレジットカードの付帯サービスで発行する(追加発行)

  • 所有しているクレジットカードでETCカードを発行したい
  • 家族カードで家族の分のETCカードを発行したい

付帯サービスでETCカードが作れるクレジットカードをすでに持っている方は、新規でクレジットカードを発行する手間がかかりません。ただしETCカードの発行手数料・年会費が発生するクレジットカードよりも、発行手数料・年会費がかからないクレジットカードを新たに作ったほうが、よりお得です。

ちなみにETCカードの利用でポイントが還元されるクレジットカードもあります。ポイント還元率も重視する場合は、還元率が高いクレジットカードでETCカードを作ると良いでしょう。

追加発行の際には審査がありますが、すでに作っているクレジットカードの審査には通っているので心配し過ぎる必要はありません。よっぽどのことがなければETCカードの審査に通過するでしょう。

ETCパーソナルカードに申込む(クレジット機能なし)

ETCパーソナルカードがおすすめな方はこのような方です。

  • ETCカード付帯のクレジットカードの審査に通らない人
  • クレジットカードを作りたくない人

クレジットカードを持っていない場合、ETCパーソナルカードに申込む方法もあります。

ただしETCパーソナルカードは注意が必要です。審査がないため誰でも発行できますが、デポジットが発生したり発行までに約1か月かかったりするので、メリットは少ないです。

また年会費もかかるので、あまりおすすめできません。過去に滞納履歴などがありクレジットカードを作れない場合に、ETCパーソナルカードに申込むと良いでしょう。

ちなみにデポジット(保証金)は、有料道路の平均利用月額に応じて次のように設定されます。

平均利用月額 デポジット額
750円 3,000円
1,250円 5,000円
2,500円 10,000円
5,000円 20,000円
10,000円 40,000円
15,000円 60,000円
20,000円(以降5,000円単位) 80,000円(以降20,000円単位)

利用金額によっては、数万円単位のデポジットが必要です。

ETCパーソナルカードの特徴

特徴
発行までの時間 約1か月
年会費 税込1,257円
審査 なし
デポジット 必要(3,000円~)

ETCカードを作る流れは?

ここでは発行方法ごとに、ETCカードを作る流れについて解説していきます。それぞれ申込み方法が異なるので、事前に確認しておくと安心です。

クレジットカードと同時にETCカードを作る場合(新規発行)

クレジットカード・ETCカードを、新規で同時に申込む方法です。

  1. クレジットカード選び
  2. 必要書類の用意
  3. 申込み
  4. 審査

1.クレジットカード選び

まずはETCカードが付帯するクレジットカードを選びます。ETCカード以外にさまざまな付帯サービスがあるので、自分のお気に入りのものを選びましょう。

年会費無料・ポイント高還元率といったクレジットカードは人気があります。

2.必要書類の用意

申込みには、以下の書類の提出が必要です。

  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
  • 本人名義の引き落とし口座

事前に必要書類を用意しておくと、申込みがスムーズです。

3.申込み

申込みはオンラインで行うと簡単・スピーディです。申込み時は「ETC専用カードに申込む」といった項目をチェックすることが必要です。

4.審査

申込み後は審査が行われます。

クレジットカード・ETCカードを作る際には、信用情報(過去の滞納歴・他社からの借り入れ状況など)を参考に審査が行われます。安定した収入があると審査に通りやすいでしょう。

申込み時の入力内容の不備で審査落ちするケースも多いので、慎重に確認しながら入力しましょう。審査に通ると、2週間ほどでETCカードが自宅に送られてきます。

すでに持っているクレジットカードからETCカードを作る場合(追加発行)

ETCカードに申込めるクレジットカードを持っている場合は、カード会社のマイページなどから手続きを行いましょう。すでにクレジットカードの審査に通っている状態なので、よっぽどのことがない限りETCカードは作れます。

オンラインでの申込みが簡単ですが、電話・郵送でも申込みができますよ。

ETCパーソナルカードを作る場合

ETCパーソナルカードは以下のように郵送での申込みが必要で、手間がかかります。

  1. 申込書の郵送
  2. デポジット払込用紙が届く
  3. デポジットの入金
  4. ETCパーソナルカードの発送(入金から2週間程度)

ただし「クレジットカードの審査に落ちてしまった」という方でも、ETCパーソナルカードは作ることができますよ。

ETCカードの選び方は?

ETCカードにはお得な選び方があります。次のポイントを意識して選ぶことにより、よりお得にクレジットカード・ETCカードを使えるようになるでしょう。

  • クレジットカードの還元率で選ぶ
  • ETCカードの年会費・発行手数料で選ぶ
  • 発行までの期間で選ぶ
  • クレジットカードの付帯サービスで選ぶ
  • カーライフ特典で選ぶ

クレジットカードの還元率で選ぶ

クレジットカードの還元率で選ぶのはおすすめです。クレジットカードの還元率が高ければ、ETCカードの利用で還元されるポイントもアップします。

ETCカードの年会費・発行手数料で選ぶ

ETCカードの年会費・発行手数料で選ぶのも良いでしょう。年会費がかからないと長くお得に使えますし、発行手数料がかからないと気軽にETCカードを作れます。

ちなみにクレジットカードも年会費無料だと、さらにお得です。

発行までの期間で選ぶ

クレジットカード付帯のETCカードでは、クレジットカードの種類によってETCカード発行までの期間が異なります。翌日発行できる場合もあれば、2~3週間かかることも。

対象店舗の店頭のカウンターにて、その場でETCカードを発行できるクレジットカードもあります。

クレジットカードの付帯サービスで選ぶ

クレジットカードの付帯サービスで選ぶのもおすすめです。クレジットカードによって異なりますが、例えば次のようなサービスが付帯しています。

  • 対象店舗でのポイント還元率アップ
  • レジャー施設の利用料金割引
  • 国内・海外旅行傷害保険
  • ポイントの自動キャッシュバック
  • 24時間365日のコンシェルジュサービス
  • 空港ラウンジの無料利用
  • 電子マネー・タッチ決済対応

カーライフ特典で選ぶ

お得に車に乗れるカーライフ特典が付帯しているクレジットカードもあります。以下のようにさまざまな特典が用意されているので、普段から車に乗る機会が多い方にぴったりです。

おすすめのETCカード4選

ここではETCカードが発行できる、おすすめのクレジットカードをご紹介していきます。ETCカードを作る上でのメリットが多いのはもちろん、買い物で利用してもお得なクレジットカードばかりですよ。

JCB カード WはETCカードも年会費無料

  • クレジットカード・ETCカードの年会費無料
  • ポイント高還元率
  • 安全・安心のセキュリティ

JCB カード Wはクレジットカード・ETCカードともに、年会費が無料のお得なカードです。インターネットでの申込みでは約1週間でETCカードが届き、電話での申込みでは約2週間でETCカードが発送されます。家族会員名義で発行したい場合は、入会申込書を請求して記入・返送する必要がありますよ。

年会費が無料ながら、ポイント高還元率なのも嬉しい点です。いつでもポイント2倍(1%)が還元されるので、普段の買い物でお得に使えるでしょう。

またAmazon・セブンイレブン・スターバックスなどのパートナー店で利用すると、さらにポイントが最大21倍になります。貯まったポイントはAmazonでの買い物・キャッシュバック・スターバックス カードへのチャージなど、さまざまな使い道がありますよ。

セキュリティが高いのも、このカードの特徴です。ナンバーレスカードを選べるだけでなく、24時間365日体制で不正利用をチェックしてくれる「不正検知システム」や、60日間の損害金補償などが付帯しています。

JCB カード W

ETCカード年会費 無料(発行手数料も無料)
年会費 無料(家族カードも無料)
ポイント還元率 1.0%(最大21倍)
申込対象年齢 18歳以上39歳以下
国際ブランド JCB
付帯サービス(一例)
  • モバイル決済対応
  • 使いすぎ防止アラート
  • ポイントのマイルへの交換
  • 利用状況が分かりやすい専用アプリ
  • 柔軟なポイント利用(キャッシュバックなど)
付帯保険 ショッピング:最高100万円
国内旅行:-
海外旅行:最高2,000万円

三菱UFJカード VIASOカードはETC料金ポイント2倍

  • ETC料金ポイント2倍
  • 審査が不安な方におすすめ
  • 新規入会特典で最大10,000円キャッシュバック

三菱UFJカード VIASOカードは、ETC料金ポイントが2倍になるのが特徴です。ETCカードでポイントを貯めたい方にぴったりです。またETCカード利用以外に携帯電話・インターネットの利用でもポイントが2倍にアップしますよ。

また新規顧客の獲得に力を入れているため審査に通りやすいのも、このカードの特徴です。アルバイト・パート・自営業の方など、クレジットカードの審査が不安な方にもおすすめです。年会費も無料なので、持っていて損をすることがありません。

新規入会特典で最大10,000円キャッシュバックされるのも嬉しい点です。入会から3か月後末日までに次の条件を満たすと、8,000円がキャッシュバックされます。

  • 「会員専用WEBサービス」のID登録
  • 15万円以上のショッピング利用

さらに登録型リボ「楽Pay(らくペイ)」に登録すると、2,000円がキャッシュバックされますよ。

三菱UFJカード VIASOカード

ETCカード年会費 無料(発行手数料1,100円)
年会費 無料(家族会員も無料)
ポイント還元率 0.5~1.0%(最大12.5%)
申込対象年齢 18歳以上で本人または配偶者に安定した収入のある方、または18歳以上の学生
国際ブランド Mastercard
付帯サービス(一例)
  • ポイントの自動キャッシュバック
  • ECショップ経由のショッピングで追加ポイント(最大24倍)
  • Visaタッチによるコンタクトレス決済対応
  • ナンバーレス
  • リボ払い可
付帯保険 ショッピング:年間最高100万円
国内旅行:-
海外旅行:最高2,000万円

dカードはETCカードの年会費・発行手数料無料

  • ETCカードの年会費・発行手数料無料
  • 年会費無料で還元率が高い
  • 電子マネー「iD」搭載

dカードは、年会費・発行手数料無料でETCカードを発行できるクレジットカードです。本会員だけでなく家族会員も、クレジットカード1枚あたりETCカードを1枚発行可能です。

クレジットカード自体の年会費も無料なので、どなたでも気軽に申込めるでしょう。年会費が無料だと、クレジットカードのポイントも貯まりやすいです。

特に「dカード ポイントモール」経由でAmazon・楽天市場などで買い物すると、最大で10.5倍の還元率に。ETCの利用でも100円につきdポイントが1ポイント貯まるので、どんどんポイントが貯まっていきます。

電子マネー「iD」を搭載しているのも、このカードの特徴です。小銭・サインいらずでスマートにお会計できますよ。クレジットカードと紐づいているので、チャージ不要で安心です。

その他おサイフケータイ・Apple Pay・Visa/Mastercardタッチ決済もあるので、便利に使えるでしょう。万が一盗難・紛失があった場合も、最大90日まで損害を補償してくれますよ。

dカード

ETCカード年会費 初年度無料(前年度に一度でも利用すれば翌年も無料。発行手数料も無料)
年会費 永年無料
ポイント還元率 1.0%(最大10.5倍)
申込対象年齢 満18歳以上(高校生を除く)
国際ブランド VISA・Mastercard
付帯サービス(一例)
  • 100円の利用でdポイント1%還元
  • ポイントでキャッシュバック・ケータイ料金支払いなどが可能
  • dカード ポイントモール経由でポイント最大10.5%
  • 電子マネー「iD」搭載
  • リボ払いが可能
付帯保険 ショッピング:年間最高100万円
国内旅行:最高1,000万円
海外旅行:最高2,000円

ENEOSカード Sはガソリン・軽油・灯油がお得

  • ガソリン・軽油・灯油がお得
  • ETCカード年会費・発行手数料無料
  • クレジットカードも実質年会費無料

ENEOSカード Sは、ガソリン・軽油・灯油が安くなるのが特徴です。ガソリン・軽油はいつでも2円/L引き、灯油はいつでも1円/L引きです。

しかもENEOSロードサービスを無料(内容によっては有料)で利用できますよ。全国約1,000か所のオリックスレンタカー・レンタカージャパレン・エックスレンタカーにて、10%の割引優待も受けられます。

ETCカードの年会費・発行手数料が無料なのも良い点でしょう。家族会員も無料でETCカードを発行できます。「ENEOSカードアプリ」「ウェブ」「電話」から申込み可能ですよ。

またクレジットカード自体もお得に使えます。年会費が税込み1,375円(初年度無料)ですが、年1回以上の利用で次年度も無料になるので、実質無料と言っても良いでしょう。

ちなみに家族会員はずっと無料でクレジットカードを使えますよ。クレジットカード利用により貯まったポイントは、キャッシュバック・マイル・Tポイント・ギフトカードなど幅広い使い道があるので、買い物でも便利に使えるでしょう。

ENEOSカード

ETCカード年会費 無料(発行手数料も無料)
年会費 税込1,375円(初年度無料。年1回以上の利用で次年度も無料)
ポイント還元率 0.6%(最大2.0%)
申込対象年齢 18歳以上(高校生を除く)で、本人に安定継続収入のある方
国際ブランド VISA・JCB
付帯サービス(一例)
  • レンタカー10%割引
  • ENEOS店頭キャッシュバック
  • 24時間の無料ロードサービス
  • ETCカード・家族カード年会費無料
  • カーコンビニ?楽部でのメンテナンスが5%割引
付帯保険 ショッピング:-
国内旅行:-
海外旅行:-

ETCカードのメリット

ETCカードを利用すると、次のようにさまざまなメリットが得られます。

  • 料金所をノンストップで通過できる
  • ETCマイレージサービスが利用できる
  • ポイントが2重で貯まる
  • 割引サービスを利用できる
  • スマートICを利用できる
  • 経費管理の手間が省ける

料金所をノンストップで通過できる

ETCカードがあれば、有料道路の料金所をノンストップで通過できます。時短にもなりますし、料金所前での渋滞も避けやすくなるでしょう。

事前にATMで現金をおろす必要もありません。有料道路全体の渋滞緩和にも繋がるので、世の中のためにもなりますよ。

ETCマイレージサービスが利用できる

ETCカードを作ると「ETCマイレージサービス」に登録できるようになります。ETCマイレージサービスでは、利用料金に応じてマイレージポイントを貯めることができます。

例えばNEXCO東日本では10円の利用につき1ポイント貯まります。ポイントの交換レートは次のとおりです。

  • 1,000ポイント…500円
  • 3,000ポイント…2,500円
  • 1,000ポイント…5,000円

またETCマイレージサービスでは、ETCカード番号の変更も可能です。貯まったポイントの移行もできるので安心ですよ。

ポイントが2重で貯まる

ETCカードを使うとETCマイレージサービスのポイントと、クレジットカードのポイントの両方が貯まります。有料道路を使う機会が多い方は、クレジットカードの付帯サービスで発行したETCカードがあると、よりお得に使えるでしょう。

割引サービスを利用できる

ETCカードを使うと、さまざまな割引サービスが受けられます。例えば次のような割引サービスが利用できます。(一例)

  • 休日割引…土日祝日は約30%割引
  • 平日朝夕割引…6~9時・17~20時で最大50%割引
  • 深夜割引…0~4時は約30%割引

スマートICを利用できる

ETCカードがあると「スマートIC(インターチェンジ)」が利用できます。スマートICはETC専用のインターチェンジで、サービスエリア・パーキングエリアに設置されています。

高速道路の施設から一般道に、便利に出入りできますよ。

経費管理の手間が省ける

会社でETCカードを使う場合、法人向けのクレジットカードで発行すると便利です。ETCの利用料金が会社のクレジットカードに請求されるため、利用履歴が一目瞭然です。

「経費管理を楽にしたい」という場合にぴったりです。ちなみに法人用ETCカードは複数枚発行できるので、従業員の人数に合わせて利用できるでしょう。

ETCカード利用までの流れ

ETCカードを申込んで利用するまでには、次のように一連の流れがあります。

  1. ETCカードへの申込み
  2. 車載器の取付け
  3. 車載器のセットアップ
  4. 発進前にETCカードを車載器に差込む

1.ETCカードへの申込み

まずはクレジットカードの付帯サービスなどから、ETCカードに申込みましょう。ETCカードはインターネット・郵送・クレジットカードの店頭カウンターから申込みが可能です。

ETCカードの年会費・発行手数料を比較するのはもちろん、クレジットカードの付帯サービスも比較すると、よりお得に使えますよ。

2.車載器の取付け

ETCカードを使うには、車載器の取付けが必要です。車載器はカー用品店・自動車ディーラー・自動車整備工場などで、購入・セットアップ・取付けができます。(バイクに取り付ける場合は、バイク専用の車載器が必要)

ネットショップで車載器を購入もできますが、別途でセットアップ・取付けが必要です。

3.車載器のセットアップ

セットアップとは、車両情報を車載器に登録することを言います。登録店に車検証を持参してセットアップしてもらうことになりますが、セットアップを行なってくれるネットショップもあったりします。ちなみにセットアップは登録店以外では行えません。

車載器の取付けは自分でもできますが、車内を傷ついたりするケースもあるので、慣れていない方はディーラーなどに取付けを依頼すると安心です。

4.発進前にETCカードを車載器に差込む

車載器を取り付けたあとは、車載器にETCカードを差込むと使えるようになります。ただしデータエラーが発生する場合があるので、差込みは車を発進させる前に行いましょう。

ちなみにETCカードはレンタカーでも使えます。利用料金は、自身のETCカードに紐づいたクレジットカードから引かれますよ。

ETCカードの使い方

ETCカードは簡単に使えます。セットアップが完了して車載器にETCカードが差込まれていれば、ETC専用レーンを通るだけでOKです。

ただしゲート(バー)に接触しないように、時速20km以下で走行する必要があることだけは注意しましょう。

また次のようにすると、さらに便利に使えます。

ETCマイレージサービスに登録する

ETCマイレージサービスに登録するとクレジットカードのポイントだけでなく、ETCマイレージサービスのポイントも貯めることができます。ETCマイレージサービスへの登録はオンライン・郵送にて行えます。

登録には次の情報も必要なので、事前に用意しておきましょう。

  • ETCカード番号
  • ETCカードの有効期限
  • 車両番号(ナンバープレートの4桁の数字)
  • 車載器管理番号(車載器の19桁の数字)

オンラインで申込みをすると、その日のうちにETCマイレージサービスのポイントが付与されるようになりますが、郵送の場合は日数がかかる点に注意しましょう。

ETCカードは一般レーンでも使える

ETCカードは一般レーンでも使えます。車を止めずに通り抜けることはできませんが、係員にETCカードを手渡すとクレジットカードと同じように清算してもらえますよ。

ただしETCの時間帯割引などは一般レーンでは適用されない、ということは覚えておきましょう。

ETC2.0対応の車載器だと高速道路情報が分かる

ETC2.0対応の車載器を使っている場合は、高速道路のさまざまな情報をリアルタイムで把握できます。カーナビ・スマホを連動させることにより、渋滞・道路の障害物などがあった際に迂回ルートを教えてもらえますよ。

ETCカードを使う際の注意点

ETCカードを使う際には、次のような注意点もあります。

  • 高熱・磁気などを避ける
  • 走行中にETCカードを抜き差ししない
  • 抜き忘れしない
  • 有料道路入場後は入れ替えをしない
  • 有効期限をチェックしておく
  • 時速20km以下でETC専用レーンを通る必要がある
  • 出発前にETCカードが挿入済みか確認する

高熱・磁気などを避ける

ETCカードを高熱の状態にしたり磁気に近づけたりすると、使えなくなるケースがあるので要注意です。下記のような状態は、可能な限り避けましょう。

  • 高熱
  • 磁気
  • 衝撃
  • 汚れ
  • 折り曲げ

車内にETCカードを置きっぱなしにすると高熱で破損することがあるので注意しましょう。またスマホケースに磁石が使われていることもあるので、ETCカードを近づけてはいけません。

テレビ・ラジオ・スマホに自体に近づけるだけでETCカードが破損するケースもあるので、ETCカードは慎重に取り扱いましょう。

年会費・発行手数料がかかる場合がある

クレジットカードの種類によっては、ETCカードに年会費・発行手数料が発生することも。ただし「年に1回以上の利用で翌年の年会費が無料」といった条件が付いている場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。

走行中にETCカードを抜き差ししない

走行中にETCカードを抜き差しするのは避けましょう。データエラーが発生する可能性があります。

また料金所のゲートを通行中に抜き差しすると、ETCカードを使えなくなるケースがあるので厳禁です。

抜き忘れしない

ETCカードを抜き忘れると、盗難の原因になります。また夏は高温でETCカードが破損するケースもあるので、使わない場合はETCカードを車載器から抜いておくようにしましょう。

ちなみにETCカードは「イジェクトボタン」を押すと車載器から抜き出せます。ただし車載器によっては「電源がOFFの状態で抜く」「エンジン停止状態で抜く」「動作ランプが消えている時に抜く」といったことが操作が必要ですよ。

有料道路入場後は入れ替えをしない

高速道路など有料道路への入場後は、ETCカードを入れ替えてはいけません。有料道路の入り口を通過した時と同じETCカードが車載器に入っていないと、料金所で清算できる開閉バーが作動しないのです。

開閉バーに接触して事故を起こす恐れがあるので、注意しましょう。

有効期限をチェックしておく

有効期限を過ぎたETCカードは使えません。一般的にETCカードの有効期限は3~5年ですが、なかには1年のものもあるので要注意です。

有効期限はETCカードの表面に表示されているので、日頃からETCカードの有効期限をチェックしておきましょう。有効期限を過ぎたETCカードで専用レーンを走行すると、料金所の開閉バーが開かなくなります。

時速20km以下でETC専用レーンを通る必要がある

ETC専用レーンは時速20km以下で通行する必要があります。減速せずにレーンを通ろうとすると、通信エラーにより開閉バーが開かずに接触してしまう恐れがあります。

出発前にETCカードが挿入済みか確認する

出発前に、ETCカードを挿入済みかどうか確認しましょう。ETCカードが車載器に挿入されていないと、有料道路で使えません。

ETCカードに関するQ&A

ここではETCカードを発行する前に知っておきたい疑問・質問を、Q&A形式でご紹介しています。下記の中から気になる質問をチェックしてみてください。

  • ETCカードは何枚まで発行できる?
  • 学生でもETCカードを発行できる?
  • ETCカードはバイクでも使える?/li>
  • 銀行のキャッシュカードでETCカードは作れる?
  • ETCカードは家族で共有できる?
  • 使わなくなったETCカードは解約できる?
  • ETCカードは買い物に使える?
  • ETCカードの利用履歴を確認する方法は?
  • ETCカードの利用明細・領収書は発行できる?
  • 自分以外の車でETCカードは使える?
  • レンタカーのみに乗る場合でもETCカードは発行したほうがいい?

ETCカードは何枚まで発行できる?

ETCカードを1人で複数枚持つことも可能ですが、クレジットカードの付帯サービスでは、クレジットカード1枚あたりETCカードは1枚まで、という場合が多いです。

ETCパーソナルカードも申込者本人が使うことを前提として発行されるので、原則として1人1枚しか作ることができません。

ただしETCカードを作れるクレジットカードを複数枚発行して、複数枚のETCカードを手に入れることは可能です。

学生でもETCカードを発行できる?

学生デモETCカードを発行できます。クレジットカードとは違い、ETCパーソナルカードは高校生でも発行できます。(16歳以上、かつ親権者の同意が必要)

ただしクレジットカードの利用条件を満たしていない高校生は、クレジットカードの付帯サービスではETCカードを発行できません。

ETCカードはバイクでも使える?

ETCカードはバイクでも使えます。ただしバイクでETCカードを使う場合は、バイク用の車載器を取り付ける必要があります。

銀行のキャッシュカードでETCカードは作れる?

銀行のキャッシュカードでETCカードは作れません。この記事でご紹介した3種類の方法のいずれかで、作ることになります。

ETCカードは家族で共有できる?

ETCカードは家族でも共有できません。個人間の貸し借りが禁止されているからです。

家族がETCカードを使うには、家族それぞれの名義のETCカードを新たに作る必要があります。ちなみにクレジットカードの家族カードから、ETCカードを作ることもできます。

使わなくなったETCカードは解約できる?

使わなくなったETCカードは解約が可能です。ただしカード会社など発行元によって解約方法が異なるので、確認が必要です。

ETCパーソナルカードの場合は、必要書類をETCパーソナルカード事務局まで郵送する必要があります。

ETCカードは買い物に使える?

ETCカードは、有料道路の料金所以外では使えません。ETCカードと一緒に発行したクレジットカードは、もちろん普段の買い物で使えます。

ETCカードの利用履歴・利用明細を確認する方法は?

ETCカードの利用履歴・利用明細は、クレジットカードの明細で確認できます。また「ETC利用照会サービス」や、サービスエリア・パーキングエリアの「ETC利用履歴発行プリンター」でも確認できますよ。

ETCカードの領収書は発行できる?

領収書は基本的に発行できません。ただし係員がいる通行ゲートでETCカードで支払うと、領収書を発行してもらえる場合があります。

自分以外の車でETCカードは使える?

自身で発行したETCカードを家族・友人の車や、レンタカーでも使うことができます。ETCの利用料金はETCカードの所有者に請求されます。

レンタカーのみに乗る場合でもETCカードは発行したほうがいい?

レンタカーのみでETCカードを利用したい場合は、レンタカー店でETCカードを借りられる場合があります。ETCカードをレンタルする場合は330円のレンタル料金がかかります。

利用料金の支払い方法はレンタカー会社によって異なりますが、現金・クレジットカード・電子マネーなどでの支払いができるでしょう。

ETCカードはクレジットカードの付帯サービスで発行するとお得

ETCカードは、クレジットカードの付帯サービスで発行するとお得です。ETCカードがあれば料金所をスムーズに通過でき、割引サービスも受けられますよ。

年会費無料のクレジットカードでETCカードを発行するのであれば、1円も損することなくETCカードを作れます。

今回ご紹介したクレジットカードの中で気になるものがあった方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。期間限定のお得なキャンペーンが行われていることも多いですよ。